The impact of the COVID-19 pandemic on asthma treatment in Japan: Perspectives based on doctors' views.
Kitazawa H, et al. Respir Investig. 2021 Jul 6;S2212-5345(21)00113-1. doi: 10.1016/j.resinv.2021.06.004.
COVID-19流行が日本の喘息診療にどのような影響を与えるかを検証する目的で、日本全国の喘息診療を行っている医師に対してオンラインでのアンケート調査をおこなった。
調査に含まれる質問は、①COVID-19の中での喘息治療に関する考え、②喘息患者に対する臨床的アプローチの変化、③パンデミック時代の患者の行動の変化 についてであった。
結果:
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喘息はSARS-CoV-2感染に対する感受性および/または重症度にほとんど影響を与えないが、喘息を効果的に制御するには、以前よりも多くの注意が必要と考える医師が半数以上 51.9%
外来でのネブライザー使用を避けると答えた医師が 42.2%
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ルーチンの呼吸機能検査(FeNOやFOT※を含)を避ける 42.2%
※FOT: forced oscillation technique(強制オシレーション法)
初診時や診断時の検査(採血、PFT、FeNO、FOT)を制限する 23.5%
予約のキャンセルの増加 43%
電話での症状に関する問い合わせの増加 31.8%
喘息の初診患者の減少 29.7%
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定期受診を避ける患者の割合が2割程度までいた 71.2%
自己判断でのコントローラーの中断があった 35.1%
結論:オンラインでのアンケート調査では回答者の診療背景(専門の有無、所属施設、診療患者人数)に関わらず、COVID-19流行が喘息診療に大きな影響を与えていたことがあきらかとなった。